活動記録

Results

2021年5月

(2020年4月30日〜)

4月30日で、SNSにてコロナのご報告をさせて頂いて1年(365日)が経ちました。

始めるからには途中で投げ出せない『覚悟』のもと始めたわけですが、全日の掲示となりました。全然喜ばしいことではなく、本当に残念なことだと思っております。我々は1年で打ち勝つことはできなかったわけで、複雑な感情と記憶が沸いてきます。

 

 


高橋としひろ公式SNS

Facebook / Twitter / Instagram

 


 

 

目的は、コロナの被害や不安を少しでも減らすこと。

検証の方法はございませんが皆さんいかがでしょうか?寄与できていたら幸甚です。

 

▶目標は3つ

  1. (1)生データを残し、いつか検証できるデータベースとなること。牽制をすること。
  2. (2)当初取りにくかった加須市の感染情報をプッシュ伝達すること。
  3. (3)両極端な情報を排し、数字に忠実で、正しく恐れる情報伝達源となること。

 

(1)(2)については少し寄与できたのでは?と思いますが、正しく恐れるという言葉の意味も難しい昨今、(3)については、いかがだったでしょうか。

 

▶1年前は始めるからには途中で投げ出せない。収まるまでやり続けないと、それは3か月になっても半年になっても、万が一1年になっても、続けるという『覚悟』でした。銀行マンであったことから日次管理は少し自信があり、医療従事者でない自分ができることを探した結果でもありました。

 

申し上げた通り当初は1年続くとは思いませんでしたが、半年した頃には終息は期間を区切って見込めないなと考えたことを覚えています。また、第2波を上手に抑えられてしまったことが、第3波の75.5%の悲劇の病床使用率を招いたのではないかという可能性もあります。一方で457床→1511床まで増床できたことは、遅いとの批判もありますが救いであったと思います。457床で第3波に挑んでいたのならば、このようなコメントも差し控えなければならない最悪の事態の中に我々はあったのではないでしょうか。心からの感謝を医療従事者・病院関係者・執行部に申し上げます。変異株を特徴とする第4波、先の3つの目標を貫徹するつもりであります。生データの蓄積、加須市の状況のプッシュ型の伝達、数字に忠実に恐れること、今もこの目標は意味あるものだと思っています。

 


 

 

さて、最後私見をお許しください。いつもの報告と切り分けて下されば幸甚です。戦中に憚れること承知で、思うこと申し述べます。

 

「失敗の本質」野中郁次郎他 という本がありました。旧日本軍の敗因は、(1)現実を直視できずに組織の「空気」に意思決定が左右された点と(2)「戦力の逐次投入」にあったとおぼろげながら記憶しております(あっているでしょうか?)。

 

 

両極端な空気に左右される、今回の事象であったと思います。あまりにヒステリックな反応に行政が与することが無かったことは良かったものの、現実を積極的に説明し、熱く理解を求めることもなかったと思います。不安という感情は蓄積するという現実をもっと直視すべきだったとも思います。サイレントマジョリティ―という言葉も発明されております。懸命な民はマジョリティであるのか否かこれも検証できませんが、データを集め、対話を重ね、餅は餅屋の意見を聞き、時に英断をする必要も政治の責任としてあるのではないかと思いました。

 

 

また、その場その場で余すことなく資源は投入してきたように思います。戦力の一括投入するほど兵站は用意されていない、日本の現状。安全保障としてどうなのか、危機管理としてどうなのか?原因は、効率重視の脆弱な資源・生産・社会体制にあるのかと思いました(もう少し冷静な分析と現実把握が必要ですね)。逐次投入と一括投入を選ぶ術すら今の日本になかったことを我々は肝に命じないとと強く強く思うのであります。

 

 

まだ戦いの最中、1年報告を行い続けたことに免じ、今回の『極度の私見』お許し下さい。明日からはまた、引き続き私見を排しお伝えしていきます。

 

 

罹患された方へのお見舞いと、亡くなられた多くの方へのご冥福を、単なるのどかな日常を取り戻すことを、心の底から祈念し、結びとさせていただきます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。一緒に頑張りましょう。

 

埼玉県議会議員 高橋稔裕 拝

TOP